5日目の朝
昨日の遺体の事が頭から離れず夜も余り寝れなく
寝不足気味で就社しました
社長は朝から上機嫌で笑いながら自分に
「1時間後に普通車で、出るからガソリン入れて準備しとけ」と言われ
カギを渡せれ車にガソリンを入れて来て
車で待機してました
そして一時間丁度に社長が現れ
後ろの席に座るなり、運転席の後ろを蹴り
「気が利かない野郎だな、時間あるなら洗車しとけよ
今から鎌倉へ行け」と言い
自分は心の中で(そんなの聞いてねよクソジジイ)と思いながら
「はい、分かりました」と言い
車を出しました
鎌倉に着き、車を100円パーキングに停めて、
少し歩き個人店の喫茶店の前に来ました
社長が「いいか、お前は喋らなくっていいから、ただ悲痛な顔だけ
してろ」と言い
自分は頷き喫茶店に入りました
そこには40代の夫婦がテーブル席に座っていて
他には客はいませんでした
社長がその夫婦に近付き「この度はご愁傷でした」と言い
頭を下げ、自分も合わせて頭下げ
席に座っていた夫婦も立ち上がり、頭を下げ
旦那さんの方が「どうぞ席に座って下さい」と言い
自分と社長は席に座りました
そして社長は夫婦と喋り始めました
内容は自分が就職する前に、この夫婦のお爺さんの葬式を
行ったらしくその事について話していました
自分は言われたように悲痛な顔で聞いていました
10分ぐらい会話して途切れた所で
奥さんが鞄から厚さ10㎝の封筒出して来て
「本当にありがとうございました、これをどうぞ」と言い
社長に両手で差し出して来ました
社長も両手で受け取り中身を確認し
自分に渡し「数を数えろ」と言ってきたので
中身を見ると一万円札がギッシリ入っていました
ズシと来る重みがあり、今までこんな大金を持つのは初めてで
少しの間眺めていると社長が「何をしてるんだ、早く数えなさい」と
今まで聞いたことのない丁寧な言葉で我に帰り
テーブルの下で数え始めました
社長が少し怒った声で「見えるように数えなさい」と言い
自分は本当に良いのか思いながらテーブルの上に出し
封筒から札束出して数えました
自分に視線が集中してるのがわかり
緊張で手が震え、必死に手の震えを抑えながら
一枚一枚数えました
数え終わり、社長に「250万円ありました」と言い
封筒を社長に渡し社長は内ポケットにしまい
変わりに領収書出して
「確かに受け取りました、これは領収書です
それでは出ましょうか」と言い領収書を夫婦に渡して
喫茶店の前に出て夫婦が「ありがとうございました」と言いながら
頭を下げ歩いて行きました
自分と社長は夫婦を見送り
見えなくなった所で社長が封筒を出し中から2万円出し
自分に渡しました
「これは、こずかいだ取っとけ、葬儀屋は儲かるぞ、人は必ず死ぬ
からな」とニヤついた顔で言ってきました
多分この時自分は社長を睨んで見てたと思います
でも何も言えず黙って金を受け取っていました
社長は睨んでいたことは気にもせず
「俺は用事があるから、お前は先に帰って洗車してろ」と言い
封筒を内ポケットにしまい歩いて行ってしまいました
多分社長はあの金で遊びに行くのでしょう
自分はポケットにしまった2万円を握り潰し
社長の背中見る事しか出来ませんでした
そして何も起こらない、ただプレハブで待機する日が五日間がすぎ
六日目に2体目の死体に会う事になりました
今度の死体は.......自殺者でした....続く
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