部屋の中に入ると
真ん中に一人用の小さいテーブルがあり
壁際にテレビとテレビ台と雑誌が積んであって
反対の壁際には布団が引いてありました
そしてテーブルと布団のあいだに ;あれ; がありました
見た目の年齢は30代ぐらいの男性で
両足が真っ直ぐ爪先まで伸びていて
両腕は曲げて胸の所で手が鷹の爪みたく指が曲がっていて
顔は口が限界まで空いていて目は見開いてドス黒く濁っていました
肌の色は薄い灰色で筋肉少しだけしかなく
干からびたマネキンのようでした
何か遺体を見てる感じが無かったです
どう見ても生身人間じゃなく物に見えました
社長が「こりゃ3〜4日立ってるな、半分ミイラだよ、
良かったな今が真冬で、もし真夏に出くわしたら凄いぞ
そこら中ウジだらけで匂いも2,3日取れないぞ」と言いました
確かに匂いは余りしませんでした
だけど今まで嗅いだことの無い独特の匂いが部屋の中に漂っていました
社長が「ここで待ってろ」と言い車の後ろを開け
白い布を持ってきました
布を死体の横に引き社長が「これから死体を布で包むから
俺は足、お前は両肩を持って横の布の上に置くんだ」と言い
社長が遺体の両足持ち自分も両肩を持ちました
初めて触った感じはまるで少し柔らかい粘土を掴んだ感じでした
死後硬直で持ち上げても身体伸びた状態は崩れませんでした
布の上に置き遺体をグルグル巻にして
遺体を二人で持ち上げましたが結構重く
汗をかきながら車まで運びました
そして車に乗り会社に戻りました
遺体を車から出し例の冷蔵庫に入れ
社長が「よし、終わりだ。明日はいい事があるからいつもの時間に
就社して来い、ご苦労さん」と言い自分の肩を軽く叩き
社長は家に入って行いきました
自分は車に乗り家に帰る為に走り出しました
車の中で本当に現実なのか、遺体を見ても冷静にいた
自分が現実感がなく遺体を触れた手を何度も
握ったり閉じたりしていると
何か匂いがして来ました
腕の服の匂いを嗅ぐとあの匂いがしました
その匂いでやっと現実感が湧きました
自分は遺体に合ったんだと..........続く
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